【この記事を書いたのは】
三重県桑名市を拠点とする「訪問看護リハビリステーションはなみち」です。私たちは、医療的ケアだけでなく、生活リズムや社会参加支援を重視した訪問看護を行い、知的障害のある方が“その人らしく生きる力”を育む支援を行っています。
知的障害のある方にとっての「訪問看護」とは?
知的障害を持つ方の支援は、医療的な視点だけでは不十分です。
生活の中での“困りごと”や、“できる力”に合わせた関わりが必要です。
訪問看護では、以下のような支援が行えます:
🩺 医療的サポート
- 持病や服薬管理、定期的な健康観察
- 不穏・体調変化の早期発見と医師への連携
- 食事・排泄・清潔のケアに関する助言
- 感情表現が苦手な方への丁寧な観察と対応
🧠 生活支援・行動支援
- 朝起きる・寝るなど生活リズムの習慣化
- 人との接し方や簡単なルール理解の練習
- ご家族との関係調整や介護負担の軽減
- 自立支援医療(精神通院)や福祉サービスとの連携
「働くこと」に向けたステップとしての訪問看護
知的障害があるからといって、「働く」ことを諦める必要はありません。
しかし、いきなり就労支援に繋がることは難しく、まずは“生活の土台”を整えることが重要です。
訪問看護では、就労に向けた準備支援の役割も担っています。
訪問看護が「働く力」を育てる理由
✅ 生活リズムを整える
- 朝起きて、身支度し、食事を摂る習慣
- 睡眠と活動の安定化 → B型・A型事業所の通所につながりやすい
✅ 意欲と自信を引き出す関わり
- 「できたね!」という肯定的な関わり
- 「失敗しても大丈夫」という安心感の提供
- 毎週の関わりで自己肯定感と継続力を支える
✅ 就労支援機関への情報提供・連携
- 本人の特性や体調変動、得意な活動の共有
- 医療・心理的なバックアップ体制の構築
- 家族・関係機関とのチーム支援の中心役
実際には、こんな方が対象です
- 自閉スペクトラム症+知的障害で社会的コミュニケーションが苦手
- 感情のコントロールが難しく、不安定な行動が見られる
- 家から出ることが苦手で、就労への最初の一歩が踏み出せない
- 服薬や通院管理が不安で、精神科との連携が必要
- 家族が支援に疲れており、外部サポートが必要なケース
利用できる制度と費用のこと
訪問看護は、以下の制度を活用して利用できます。
- 医療保険(自立支援医療[精神通院]を併用することで1割負担)
- 障害者総合支援法の計画相談・サービス等利用計画に基づく併用
- 障害福祉サービス(B型・A型・就労移行支援)との連携調整
負担を抑えながら継続的に支援を受けられる制度設計が可能です。
はなみちのサポート体制
当ステーションでは、精神科訪問看護指導料の算定が可能であり、
精神科医・主治医・相談支援専門員・就労支援機関など、
地域のあらゆる職種と連携を図ることができます。
- ご本人とご家族への信頼関係を重視した丁寧な対応
- 就労に向けた「○○なら通えそう」という本人の気持ちの育成
- 福祉事業所との連携支援と通所後のフォローアップ
対応エリア・お問合せ
訪問看護リハビリステーションはなみち
📍 〒511-0923 三重県桑名市桑部589-1 東棟
📞 0594-26-0200
📌 対応エリア:桑名市・東員町・いなべ市・四日市市・三重郡