【この記事を書いたのは】

三重県桑名市を中心に活動する「訪問看護リハビリステーションはなみち」です。看護師・リハビリ職・多職種が連携し、がん・老衰・慢性疾患など終末期の看取りケアに実績があります。ご本人とご家族、地域の専門職と共に、「その人らしい最期」を支えます。


看取りを“病院ではなく自宅で”という選択

「家で最期を迎えたい」
「家族に囲まれて過ごしたい」
そんな想いを持つ方が増えています。
実際、最期まで自宅で過ごしたいというニーズは年々高まっています

しかし、
「本当に家で看取りができるの?」
「家族だけで対応できる?」
という不安の声も多く聞かれます。

その不安を支えるのが、**訪問看護の“看取り支援”**です。


訪問看護による看取り支援とは?

24時間対応で、安心の体制を

訪問看護では、主治医の指示のもと、24時間365日のサポート体制を構築します。
症状の変化や急変時にも、医師と連携して対応することで、病院搬送を最小限にし、自宅で穏やかな時間を保てます

  • 夜間・休日の電話対応・緊急訪問
  • 呼吸困難や不安へのケア
  • 疼痛や苦痛の緩和(モルヒネ等の管理)
  • ご家族へのメンタルサポート・具体的ケア助言

「どうしてあげたらいいか分からない」を支える

看取りの時期には、ご家族の不安が最も高まる瞬間が訪れます。

  • 「食事をとらなくなったけど大丈夫?」
  • 「息が浅くて不安…」
  • 「もう話せないけど、声をかけてもいいの?」

その一つひとつの不安に、看護師が丁寧に答え、寄り添い、ケアの判断を支えます


“最期”をどう迎えるかを、一緒に考える

「延命治療は希望しない」
「苦しまないようにしてあげたい」
「家族全員がそろった時間を大切にしたい」

その方の人生や価値観を尊重しながら、
医師・看護師・ご家族で同じゴールを共有することが、穏やかな看取りに繋がります。


看取りで訪問看護が関わるメリット

ご家族が「やってあげられた」と思える時間に

訪問看護の関わりによって、
「何もできなかった」ではなく、
「一緒にいて、触れられて、見送れた」
という納得と感謝の時間を過ごすことができます

  • 死後の処置や対応まで看護師が丁寧にサポート
  • 看取り直後の心理的フォローや行政手続き案内
  • 宗教的・文化的配慮を含んだ対応も可能

医療・介護職にとっての連携のしやすさ

地域のケアマネジャーやMSWにとっても、
訪問看護は「相談できる医療のパートナー」です。

  • 急変や最期の兆候を早期に報告
  • ご家族の不安・心理状態を共有
  • 医療処置の可否や判断に関するサポート
  • 退院支援・看取り希望の早期段階からの関与が可能

看取りに関して、よくあるご相談

  • 自宅で看取りって本当にできる?
  • 家族が不安で対応できるか心配
  • 延命処置をしない場合、どう支えるの?
  • 苦痛を減らす方法はある?
  • 急変時にどうすればいいの?
  • 医療保険や介護保険で使えるの?

まずは、はなみちへご相談ください。初回のご相談・訪問調整も可能です。

看取りにリハビリ職が関わる意味とは?

「もう動けない状態なのに、リハビリが必要なの?」
そんな疑問を持たれることもありますが、看取りの時期だからこそ、リハビリ職の関わりには深い意味があります。

訪問看護事業所からのリハビリは、看護師と連携しながら“最期まで人としての尊厳を保つ”支援を行います。


「楽に過ごす」ための姿勢調整や環境づくり

長時間の臥床による苦痛や不快感を軽減するために、
リハビリ職は姿勢調整(ポジショニング)や体圧分散の工夫を行います。

  • 骨の出っ張りや緊張部位のサポート
  • 褥瘡リスクの低減
  • 呼吸や嚥下を助ける姿勢の工夫
  • 身体の硬さをやさしくほぐすタッチケア

「楽に休める姿勢」をつくることは、最期の時間を穏やかに過ごす大きな支えになります。


家族が触れる「最後のケア」を共に

ご家族が「何かしてあげたい」と思ったとき、
リハビリ職は一緒に手を添える方法や、体を楽にする触れ方などを丁寧に伝えることができます。

  • 手足のマッサージ
  • 体位変換の仕方
  • 声かけや表情の観察ポイント

「一緒にケアをした」「触れてあげられた」
という体験は、ご家族にとって看取りの後の心の支えにもつながります。


看護師と同時訪問で、連携したケアが可能

訪問看護事業所からのリハビリ職は、看護師と同日に訪問する体制も調整可能です。バイタル管理や苦痛の状態を確認したうえで、安全にケアを提供できます。

  • 苦痛の増悪時の刺激を避けながらの対応
  • 状態変化に応じた関わりの調整
  • 看護・リハ両面でのご家族サポート

「最期まで、その人らしく」

リハビリ職の関わりは、延命ではなく、
“今ある力”を尊重し、最期の時間を人として丁寧に扱うケアです。

「動かす」だけでなく、「寄り添う」「支える」
それが、看取り期におけるリハビリの役割です。


対応地域・お問合せ

訪問看護リハビリステーションはなみち
📍〒511-0923 三重県桑名市桑部589-1 東棟
📞 0594-26-0200
🌐 公式サイトはこちら
📌対応地域:桑名市/東員町/いなべ市/四日市市/三重郡


まとめ|その人らしい“最期の時間”を支えるために

「看取りは病院でしかできない」と思っていませんか?

訪問看護が関わることで、
**その人らしさを最期まで大切にした“自宅での看取り”**は実現可能です。

ご本人、ご家族、医療職、そして地域の関係者がチームとなり、
「最期を共につくる」
そんな支援を、私たちは丁寧に行っています。